アルマトイ:3度目の正直
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加古川➡︎関空➡︎ソウル➡︎ウルムチ➡︎アルマティ
旅の起点は兵庫県の加古川。
七時半の電車に乗って関西空港へ向かった。
関西空港でパートナーの今福と合流。
昨晩までバイトで徹夜で準備したそうな。
関空では無事チェックインが終わり、次の空港である仁川からのチケットももらい、一安心だ。
なんせ前日夜行バスを逃した身であるから、飛行機にも乗れないのではないかと不安になっていた。笑
幸先良く、座席の都合上でビジネスクラスに座ることができた。
大韓航空だ。
座席幅はエコノミーの2倍、面積は4倍ほどあり、とても快適だ。
機内食もかなり美味かった。
一時間半のフライトであったことがとても惜しい。
仁川につくと、日本語表記も多かったが海外に来たことを実感し始める。
次は5時間飛んで中国南方航空でウルムチへ向かう。
搭乗の列を無視してどんどん抜いて行かれ、中国らしさを感じる。
ウルムチは中国であるため出国が必要で、トランジットが不安であった。
その上飛行機が遅れ40分しか時間がない。
かなり焦ったが、同じ乗り継ぎをする人が多くスタッフが誘導してくれたので平気だった。
ここで韓国人のバックパッカーと知り合いになる。
これが運命の出会いになる。
税関では無理やり荷物を持って通ろうとした人が職員とトラブっていた。
税関は高圧的で不愉快だ。
身体検査もあまりに雑で、何をいっているのかわからない。
帰りはウルムチで時間があるのでゆっくりしよう。
カザフスタンのアルマティに着いたのは現地時間の21時、日本の0時だ。
入国審査では看板等の説明が不十分で結局1番最後になってしまった。
しかしそこで先ほど出会った韓国人のキムとまた一緒になり、同じタクシーに乗ることになった。
彼は以前にも中央アジアに来たことがあるらしく、とても心強い。
まずしなくてはならないのが、タクシーの値段交渉だ。
キャッチのタクシーのおじさんは法外な値段をふっかけてくる。
結局相場より少し高いあたりで妥協してタクシーに乗り込んだものの、途中で言っていたことと話が変わり、キムと運転手が口論に。
キムが
俺は降りる!
と言ったため僕らも従って降りて再び値段交渉をした。
韓国人の方は最初の値段に戻らなければ降りるという考えだったが、
道の途中で降ろされてもたどり着ける気がしない僕ら日本人は少し高くてもいいのではないかと考えていた。
結局話は平行線で、ドライバーは荷物を引き下ろして去ってしまった。
初日からホテルに着けないのではないかと焦る僕ら。
キムはヒッチハイクを始めた。
5分ほど手を上げ続けてもなかなか止まってくれない。
ようやく一台の車が止まってくれた。
まずはキムのホテルに行くが、あるべき場所にホテルがない。
結局キムはその近くにある他のホテルに泊まることになったが、僕らを不安にさせた。
なんてったってホテルがないかもしれないから。
結局、地図を見せて我々が泊まるホテル、アスタナホテルに着くことができた、が、フロントで受付しても僕らの予約はないとのこと。
そう、アスタナホテルはアルマティに二つあったのだ。
再びヒッチハイクをすることが確定した。
今度は呼び始めた直後に車が止まった。彼
は英語が話せ、すぐに行くべきホテルの位置を理解してくれた。
彼はアメリカ留学をしていたようで、話もわかりやすい。
3度目の正直にしてようやくホテルに着くことができた。
初日からいい出会いがあり感動的だ。
ホテルに着いただけでこれほど幸せだったことはない。
やることをすませ、床についた時には現地時間の1:30になっていた。