サマルカンド:美しき青の都と日本語ペラペラガイド




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タシュケント➡︎サマルカンド


念願のサマルカンド。

朝5時起床。今福は5時半。

俺のが圧倒的に支度に時間がかかる。

6時に出発したけど、今福が滞在登録証明書をなくしたことに気づく。

滞在登録証明書とは、ウズベキスタンで夜を越す際には必ずホテルからもらっておかなくてはいけない証明書で、

なくしちゃうと出国の時になにをされるかわからないらしい。

バックパックをひっくり返してもみつ からず、

B&Bに戻ってみるとゴミ箱に入っていた。

なにをやっているんだか。


  メトロに乗りたいのだけど、

昨日そのままタクシーに乗っちゃったからまだウズベキスタンソムを持っていない。

俺たちが換金所を探しているのがわかったのか、

バザールのあたりでソムを両替しないかと近寄ってくるおっちゃんがいた。

1ドル2800ソム。

歩き方で見たレートより約1.5倍もいい。

闇両替だ。


両替所がまだやっていなかったので替えることにしたが、

後で聞くとこれが警察に見つかったら高額な罰金を支払わされたらしい。

すぐ近くに警察がいたからかなり危なかった。


メトロの駅はかなり物々しい感じ。

日本の駅より天井が高くて薄暗い。

一切の撮影が禁止されている。

なんでなのか気になる。

メトロは5分起きくらいにくるから使いやすい。 


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  タシュケント駅では、電車に乗るまでに荷物検査をして4回も切符を係員に見せなきゃいけなかった。

テロ対策なのだろうか。

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電車はサマルカンドまでノンストップの高速列車で、かなり豪華。

軽食がでて、座席も広々、充電もできる。

日本の新幹線よりサービスはいい。

最高速度は200キロだ。速い。


2時間でサマルカンドに到着。

着いて明日の帰りの切符の話をしていると、

「切符はこちらで買えますよ」と現地人に話しかけられる。

そう、日本語で。

この人はサマルカンドでガイドをしていて、

10月から日本に留学しにくるという。

26歳で日本語がペラペラなのだけど、

驚いたことにキルギスなども含め外国には1度も行ったことがないらしい。


ひとまず切符を買ってもらい、

その流れでガイドをしてくれることになった。


  まずは宿までタクシーで向かう。

バハディールB&Bという宿でバックパッカーがたくさんいる。

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まずはあるいてビビハニムモスクへ向かう。

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ここはティムールの妃がティムールの生前に作らせたもので、最大級のモスクだ。

急いで工事を進めたためにすぐに壊れてしまったらしい。


その次に隣のバザールへ向かう。

果物、野菜、肉からお菓子までなんでも売っている。

珍しくざくろが売っていたので食べて見た。

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小さい粒の中に種があって食べにくい。

日本人にはあわないかな。 


飯を食べることになったが、

朝から肉を食べてなかったので鶏肉料理を食べることに。

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これがめちゃくちゃうまい。

鶏肉のオーブン焼きのようなもの(名前を忘れた)で、手で豪快に食べる。

トマトベースの酸味のきいたソースをつけるとさらにうまい。

ハラショー。

3人で37000ソム(約1500円)。

高級レストランだと思うけど、日本円に換算してしまえばとても安い。

ケンタッキーでも1500円じゃあの量はでてこないだろう。


  そのあとはティムール像を見て、

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アミールティムール廟へ向かう。

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ティムールは14世紀にサマルカンドを首都にして大帝国を作った皇帝で、

この街の遺産全てがティムールに関連していると言っていいと思う。

アミールティムール廟は名前のとおりティムールのお墓で、

内装の青がとてもきれいだった。

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次にレギスタン広場へ向かう。

俺たちはここに憧れて中央アジアを選んだといっても過言ではない。

広場の3方向にメドレセ(神学校)がある様子は、実際に見てみて本当に感動した。

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まぁ世界史をやっていないあなたにはこの素晴らしさがわからないでしようねえぇーー!!(某県議風)

  向かって右側にあるメドレセには、

イスラムの偶像崇拝禁止のタブーを破ってライオンと鹿の絵が書いてある。

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ライオンを学生、鹿を本に見たて、

毎日狩をするライオンのように毎日本を読みなさい、という意味があるそうだ。

ティラカリメドレセは黄金がふんだんに使われている。f:id:shallowwell:20150209060934j:plain


次はシャーヒズインダ廟に行く。

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ここはかつてのお偉いさんのお墓(廟)がずらりとならんでいる。

ここは予想以上に感動的だった。

小道の両脇にイスラム建築の壁が立ちはだかっている。


これはすごい。

ボキャ貧ですごいしか言ってないけどこれはすごい。

青の都とよばれるだけあって青がふんだんに使われているけど、

その青は平和を表すそうだ。

ここでは珍しく赤も使われていて、

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とてもきれいだった。

  

その次は街の外れにある紙の博物館だ。


751年タラス河畔の戦いで製紙法が中国から伝わってきたというのは有名で、

サマルカンドペーパーとして名を馳せ

ているそうだ。

日本の和紙と似ていて、おそらく工程も同じなんじゃないかな。

木の内皮を剥きとり、茹でて柔らかくし、臼でこねて、それを溶かした水からすくうと紙ができる。

あとは重しを置いて水気を抜いてから乾かして完成する。

少しやらせてもらったけど、なかなか神経のすり減るような作業だ。

お土産にサマルカンドペーパーのカレンダーと絵葉書を買った。素敵だ。

  次にワインの博物館だ。

ここでは10種のワインの試飲ができる。

ワインを普段飲み比べたりしないからかなり楽しい。

砂糖が入った赤のデザートワインが何種類かあって、

それはとても飲みやすかった。俺は白より赤のが好きだ。

自分が気に入ったのはマスカットとベリーから作られたデザートワインで、

お土産に持って帰った。

いかんせん2人ともお酒が弱いため、試飲なのにかなり酔っ払った。笑 

ただかなり残してしまった今福に対して俺は全てを残さず飲んだ。

レヴェルの違いを見せつけてやったよぉ!(某プロレスラー風)

この後は晩ご飯。

マンティとシャシリクを食べた。

シャシリクはミンチの牛肉。

やっぱ肉美味い!

歩きどおし&寝不足で正直クタクタだったけど、食べて元気になった。

そのあとはガイドさんと別れ、

夜のレギスタン広場を見た。

やっぱり何度見ても感慨深い。

ライトアップされていればなおよしだった。

  この日のガイドさんはとても面倒見がよく、

サマルカンドを熟知しているけど

俺は自分たちで決めて回るのが好きだからペースを握られることに最初は戸惑った。

しかし1泊だけという強行日程だったから、

彼のガイドなしにはこれほど多くの場所を説明付きで回ることはできなかったと思う。

特にワインの博物館とかには絶対行けなかっただろうな。

40ドルと良心的な値段で、とても良かった。明日もよろしく。

あと日本語うまいんだけど発音ちょいちょいかわいいとこあって

今福と笑いこらえてたことは内緒。


  宿に戻ると日本人バックパッカー5.6人集まって話をした。

みんな南アメリカに行ったことがあったり、経験豊富で羨ましい。

世界のいろんなところをもっと見たい。

他のバックパッカーと話すと楽しいし刺激になる。

ワインの酔いが心地よくて愉快な夜を過ごせた。