タシュケントの恩人
9/3
サマルカンド➡︎タシュケント
朝6時に起床。
今福は何かにあたったらしく体調が悪いようだ。
昨日はバザールでザクロを食べたせいかな?
ウズベキスタンでは油が違うからお腹を壊す人も多いらしい。
なお浅井は異常なし。
やはりもう一度レギスタン広場に行きたいから、1人で散歩に行く。
レギスタン広場では俺と同じように撮影している一眼をもったドイツ人の旅行者がいた。
彼にFBのトップ画にすべき写真を撮ってもらった。
彼は3週間の旅で、ウズベクをいろいろと見てきたらしい。
やっぱり3週間は必要だよなぁ。
次にキルギスに行くそうだから、俺たちが体験してしたキルギスの素晴らしさを説明すると楽しみそうにしていた。
何はともあれいい人で、英語もきれいだ。
旅行者はだいたい自分より英語がきれいだ。
B&Bで朝ご飯を食べ、8時半から観光。
今日もガイドさんと一緒。
まずはアフラシャーブ博物館へ。
これもやはりティムール朝時代を中心に絵画や文化的な遺産が展示されている。
とても係員には見えない係員に日本語のガイドブックを買わないかと500回くらい勧められたが、
お金が減ってきたので買わない。
次にウルグベク天文台へ。
ウルグベクは世界史でもよくテストにでる天文学者で、
天文学以外の学問にもかなり精通していたそうだ。
天文台で星を1100も見つけたらしい。
今福がなにも食べたくないらしいからランチを取りやめて天文台でゆっくりすることにした。
ランチのために急いで説明してきたガイドさんは不満そうだったけど仕方が無い。
時間があるのでバザールに行き、
食べたかったトマトを食べることにした。
現地人でもトマトを食べた後に水を飲むとお腹を壊すと言われてかなり腰が引けたけど、
やっぱり挑戦するでしょ。
食べてみると甘さは普通くらいで、普通のトマトだった。
お腹も壊してないからやっぱり普通のトマトだったのだろう。
宿でバックパックを取って駅へ。
この日はシャルク号という特急で、前日のアフラシャーブ号の半額だ。
もちろんスピードもほぼ半分、車内の快適さもかなり劣る客車の列車だった。
途中駅にも停車したし、客層が行きとは全然違った。
15:30にタシュケント駅に到着、ここで浅井は重大なミスを犯したのだが、
俺が気付くのは一時間後だ。地下鉄とバスを乗り継いでホテルに向かう。
バスの中では案内が全くないし、バス停に名前も書いてないからどこで降りればいいのかさっぱりわからない。
降りる場所を人に聞いて教えてもらってなんとかホテルにたどり着けた。
タシュケントでもかなり安めのホテルだということでやや心配だったが、(一部屋68000ソム、2500円程度)シャワートイレは共用だが、
英語スピーカーもいてしっかりしたホテルだった。
ここで先ほどのミスに気づく。
どこを探してもケータイがない。
置いてきたとしたら電車の中だ。
イギリスに引き続きここでもやはりなくしてしまうのかとかなり焦る。
ひとまずフロントデスクに電話してもらうことを頼んだが、
駅まで自分で行かないとダメだと言われる。
やはりこういうところも日本とは違うから敗北感が濃厚になってくる。
とにかく今福を残して駅に戻る。
駅では英語を喋れる人が全然いないため、ロシア語会話帳で一生懸命説明する。
ウズベクではケータイを忘れる人なんかいないのか、
あざ笑われる浅井。
2回たらい回しにされたどり着いたところにいい人がいて、
英語が話せる人に電話をつなげて通訳してくれた。
待っている間はウズベク人の駅員が相手してくれて、
とても気が和らいだ。
会話帳持ってきてよかった。
なぜか一緒に写真まで撮った。
そして30分くらいして。
電話がかかってくる。
なんと見つかった!
これには驚いた。
隣の駅にあるらしく、自分で取りに来いと言われたけど
場所もわからないから無理だとだだをこねたら届けてくれることに。
ウズベクでケータイをなくして見つかるとは思わなかった。
本当にありがたい。
ちなみに届けてくれた人は超イケメンだった。外見も中身も。
ホテルにもどった時には19:30になっていた。
今福はもうご飯を食べたらしいが、
俺はケータイが見つかっただけでお腹がいっぱいだったからなにも食べなかった。
夜は早く寝て明日の朝観光することにしたが、
懐かしい音楽を聞いたりしてたらなんだかんだ遅くなってしまった。
中央アジア最後の夜。おやすみなさい。