チョルポン・アタ:リゾートでバカンス

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8/27チョルポン・アタ観光

 朝7時に目覚めた。今福は寝ているので、1人で散歩に行くことにする。朝の湖も綺麗だ。現地のおじさんが突然桟橋から飛び込んだため、水しぶきが自分にかかった。おそらく日の出は6時頃だろう。もう一泊するので明日は見に行きたい。部屋に戻って朝飯を食べに行く。今福をたたき起こすことは日課となった。アイーダに頼むとパンケーキか米を選べたが、どちらも甘いミルクをかけるようなので迷わずパンケーキを選んだ。パンケーキに練乳のようなものがついて出てきた。こちらは普通に牛の乳らしい。アルマティで食べた粥のようなものは甘さが合わなかったが、パンケーキなら完璧だ。美味。

この日の予定はまずボートに乗ることであったが、人数が集まらなかったために乗れなくなった。ということで、気になっていた野外岩絵博物館に行くことにした。これは山のふもとにあり、歩いていけるようだ。本当に素晴らしい立地だ。博物館とは名ばかりでただ無造作に大小さまざまな岩が転がっているようなところだ。見どころは岩に描かれている絵だ。この絵は紀元前1500年から紀元後8世紀の間に描かれていて、現地の人は誰でも知っているようだ。実際、広大な土地に岩が何千も転がっている様子は壮観であった。入り口を管理しているおじさんたちは、ヤポーネというと歓迎してくれ、彼らが食べていた肉まんのようなものを手で切って渡してくれた。ビニール袋に入っていて、おじさんの手も綺麗とは言えなかったので正直遠慮したかったが、断れないので食べることにした。味わわずに飲み込んだため美味しかったのかはわからない。10人程度の団体観光客もおり、どこ出身か尋ねるとイタリアだと言った。やはり世界に一目置かれた知る人ぞ知る観光スポットのようだ。博物館()の隣には空港跡があり、滑走路に自由に立ち入ることができる。これがまた素晴らしく開放的だ。ソ連の支配下にあった時にできたもので、当時の金持ちや政治家が避暑地としてチョルポン・アタにくるために作られたものなのだろうと予想した。さらにその隣にはバザールがあり、市場の雰囲気を楽しめた。肉を売っているところでは生肉が吊り下げられていて、平気で大量のハエが飛んでいたので素直に引いた。血生臭いにおいが鼻についた。
宿に戻って昼飯を頼む。チキンスープうどんが出てきた。美味。アイーダは面倒見がよくて最高だ。
この後はダイビングに向かう。ダイビングは一度経験があったが、インストラクターがロシア語しか話せないようなので、トラブルが起こるのではないかとやや不安だった。ダイビングをする場所に着いてみるとそこは観覧車やジェットコースター、ウォータースライダーまであるリゾートであった。そしてたくさんの人々がパラソルを張って湖水浴を楽しんでいる。今なら湖だとわかるが、実際そこにいると海としか思えなかった。中央アジアのど真ん中の標高1600m地点でこんなバカンスが送れるなんて、もちろん想像もしていない。インストラクターには英語を話せる人がいたため、難なく指示に従えた。前述したとおり水がきれいであるため、ダイビングには最高だが、危険を避けるためか中世浮力よりやや重めにされ、常に底にへばりついて動かなくてはならなかった。湖であるため魚もあまりいないが、1人5000円なら満足だ。観衆がいる中で海への飛び込みもやったが、ヤポーネ達は回転不足で嘲笑気味の視線を浴びたようだ。
宿に戻ってシャワーを浴びると、再び高級レストラン、プラチナムに繰り出した。再来するヤポーネに対して苦笑いの美女ウェイトレス。しかしそんなことはどうでもよくなるほど料理がうまい。この日はサラダとスープ、鴨のシャシリクとマトンを食べた。メインディッシュの肉は安定の美味さであったが、今福がサラダをハズし浅井がスープをハズした。スープの味を変えようと苦戦していろんなものを入れてみたが、逆効果であった。固いパンはまずいスープもかなり吸収してくれるから有能。スープ以外はうまかった。大満足して家に帰り、残ったコニャックを空けた。最高の夜である。 そういえば今日は今福のアトピーの手がいろんな人に心配された。おそらく何かの事故で怪我したと思われているのだろう。そこらへんに生えている草を水に浸したもので治療するといいとおじさん達には勧められたが、果たして効くのだろうか。