ニッポンデイ/ナイト

2/13金



この日はメインイベントNippon day とNippon night の日。
朝6時起きでcentralに向かって準備。

Nippon day はExchange JAPANの企画。
ストックホルム商科大学の
吹き抜けの広い学生ラウンジで行われる。
日本茶、生け花、コスプレ、折り紙、食べ物(おにぎり、ポッキーなど)、ゲーム(GCマリカ)等の体験ができる。
f:id:shallowwell:20150301012744j:plain
f:id:shallowwell:20150301012605j:plain

これらを通じて来た人と会話し続ける。

スウェーデン人だけでなく留学生も来てくれた。
生け花の先生は旦那さんが日本で仕事をしていたために5年間横浜に住んでいたというスウェーデン人。
f:id:shallowwell:20150301012633j:plain
日本の先生のもとで学び、今はこっちで教えてるらしい。
素敵に生けてくれました。

日本人の方も何人かいて、
お茶を淹れてくれたのはスウェーデン人と結婚して先生をやってる日本人。
スウェーデン語ペラペラだったな。

個人的に収穫だったのは中国人留学生と話せたこと。
尖閣はどっちのものだ
とかそんな話はさすがにできなかったけど、
中国人は基本的に日本文化が好きだし、日本人が近くにいれば親しくする、
と言ってた。
まぁ観光客が増えてることからもそれはわかる。

上から突きつけられた対立。
下から突き上げてよくしていきたいですね。


そのあとはみんなでjapanska torgetという日本食スーパーで買い物。
f:id:shallowwell:20150301012713j:plain
家でお好み焼きとか親子丼とか作ろうと思うけど、値段が日本で買うより3倍くらいたかい。
だしの素とお好み焼きの粉、ふえるワカメ、ソースなど買って4000円くらいか、高い。
まぁお世話になったそのくらいは気にせず買っちゃう。

カフェで時間をつぶして、Nippon nightの準備へ。これはMOSの企画。
Nippon nightはストックホルム商科大学のパブで行われる。(なんで学内にパブあんだよ)
f:id:shallowwell:20150301013041j:plain
f:id:shallowwell:20150301013010j:plain
こちらもやる内容はNippon dayとさほど変わらない。
違うのはリーダーが大人との激しい飲みに付き合って獲得した日本酒が振る舞われることと、ビンゴ大会があること。
そして後半はダンスクラブと化したこと。笑
ビンゴ景品は梅酒とかドンキや100均で買ったおもちゃとか。笑

スウェーデン人は日本人に優しい。真摯に話を聞いてくれる。本当にそう思う。
確かにわざわざNippondayにくる、
というだけで親日な人にしか出会ってないかもしれない。
でもそれにしてもイギリスに行った時よりも遥かに興味を持って丁寧に話を聞いてくれる人が多い。
(まぁそんなにネタがあるわけでもないから、だいたいいろんな人に同じ話ししてたけど。笑)

基本シャイであまり喋らないところ、お酒を数杯飲んだらよく喋るようになるところはスウェーデン人と日本人でよく似ているんだ、
と言ってた人がいたのを二回聞いた。
(もちろんどちらも他国と比較して、平均的に見ての話。笑)

あと今回は全体的にそこで勉強する学生と話せたことがとてもでかい。
Oxfordにも行ったのに交流が語学学校内でほぼ完結してたからね。
とにかく真摯に勉強してる。
みんなとは言わないけど、
趣味は勉強が忙しいから最近してる暇ないよ。みたいな。
サークルとバイトに追われて片手間で勉強してる僕はなんなんでしょうか。

とにかくイシキのチガイをガシガシ感じてます。

後半はとにかく踊った。
Abbaがめちゃ流れた。勉強しといてよかった。笑
他人とか友達からどう見られるかとか、
とにかく気にしないで楽しんで踊った。
今までクラブは二回行ったことあるけど一番楽しかったな。

要するにスウェーデンは日本人にとって本当にいい国です。
物価さえ良ければ住みたいと思うくらい。
物価さえよければ。

日本人にとって 
っていった理由はのちのち説明します。

ノーベルと過ごすダイナマイトなハニーデイ

2/12 木


渡航からすでに一週間が経過。
ストックホルムの街にも新鮮味がなくなってきた。
とりわけ今日は今までで1番なんでもない日だった。笑
でも知らない街に沈没して慣れてくことの心地よさも長期滞在だからこそ味わえる。


9時からゴットランド島への旅行のための作戦会議。
結局MOSメンバー9人のうち4人しか行かないことに。

全員行くのかと思ってたけど、金銭的な事情とかもろもろあってね。
まぁ団体に縛られず自分の自由な時間がかなり多いのは自分としてはとてもいい。

そのあとはノーベル賞博物館へ。
ご存知ノーベルの出身国であり、ここストックホルムで平和賞以外の受賞式が行われる。
その名の通り歴代のノーベル賞受賞者が展示されてたり、
f:id:shallowwell:20150301011827j:plain
物理学賞を取った日本人3人と俺。

ノーベルの生涯が紹介されていたり、
といった感じ。
そもそも自分はノーベル賞について無知すぎたから日本人でも知らない人がちょいちょいいた。

全部は読みきれないし、英語のガイドとかも聞いてたけど20分くらいで頭が疲れたから、
細かいところは後でウィキペディア先生に聞くことにする。笑

とにかく、ノーベルは偉大な人間のようなイメージあるけど、
言っちゃえば武器を売りさばいて多くの人を殺してお金を稼いだ商人。
そんな人が死後の評価を気にして莫大な遺産を賞として優秀なひとに与えることになったのだ。
いい人寄りの悪い人ですね。笑

f:id:shallowwell:20150301012154j:plain
お昼代わりのホットドッグ

そのあとはスウェーデン王立大学(KTH)の見学。理系の大学。
再びここの学生であるAsaのガイド。
1番古い建物はハリーポッターのホグワーツみたいでかっこよい。
f:id:shallowwell:20150301012012j:plain
図書館にも潜入。
f:id:shallowwell:20150301012108j:plain
一橋とは違って居眠りは禁止されてるらしい。
寝るなら家に帰れ とのこと。
俺なんかが使ったら即退場ですね。笑

夕食は市庁舎の中のレストランを家族が予約してくれた。
なんと、今年のノーベル賞受賞者が食べたものと全く同じコースを食べれるらしい。
家族がご馳走してくれたんだけど、
ちらっと見えた値段に驚愕した。
その驚きの値段とは...

なんと1100クローネ。
冷静に計算して2万円弱。
しかもこれはアルコールなしの価格だから、もっとしたはず。

料理は、カニのかぼちゃスープ、
f:id:shallowwell:20150301012349j:plain
シカ肉のロースト、
デザート(形容できない)
f:id:shallowwell:20150301012425j:plain
お酒はシャンパン、赤ワイン、デザートワインの順に出てくる。
f:id:shallowwell:20150301012248j:plain
とにかく豪華。
シカ肉ロースト美味すぎ。
f:id:shallowwell:20150301012323j:plain
2万円もするであろう料理をご馳走してもらっているという事実だけで恐れ多くて畏まってしまった。笑

こんなおもてなしをしてくれるファミリーに本当に感謝。
そして彼らに出会えてとても運がいいと思う。
素敵な人に出会うたびに自分も魅力的になりたいと思う。

変わるなら、明日からじゃなくて今から。
じゃないとずっとこのままですね。
f:id:shallowwell:20150301012506j:plain

郊外奇想天外激臭体験

2/11水


今日は午後からLudvigの住んでいた場所(今は親だけ)を訪れる。

ストックホルム中央から北へ30分ほど。
30分行くだけでかなりど田舎。
雪に覆われた広大な空き地が広がる。
都心から1時間の大磯よりはるかに家が少ない。

スーパーで買い物をして、
Ludvigのお母さんの家で
お祝いの時にしか食べないというサンドイッチケーキなるものを作る。
f:id:shallowwell:20150301011014j:plain
彼女

作り方は極めて簡単で、
要するにサンドイッチをホールケーキの容器に入れて3重くらいにして作ったもの。
ケーキ版サンドイッチ。
最上段には野菜やエビ、サーモンなどをのせる。
f:id:shallowwell:20150301011054j:plain
独特なのはレモンがたっぷりのってること。
f:id:shallowwell:20150301011702j:plain
まぁまずいはずがない。美味しかった。
これなら俺も日本で作れる。

お母さんはとってもナイスな人だった。
外国人のためのスウェーデン語の教師をやっているらしく、 
日本人を教えたこともあるとか。
そのため国際事情とかについて博識な感じ。
ウルトラ饒舌。
こっちもつられてよくしゃべった。


そのあとは近くの教会に行く。
小さいけど1200年代建立で、スウェーデンでもかなり古め。
f:id:shallowwell:20150301011129j:plain
側面と天井には物語形式で絵が描かれている。
静かで居心地がよく、結構見入ってしまって、20分くらいぼんやりしてた。

そういえばうちの隣にも教会あるのに入ったことないから
今度行ってみようかな、と思う。

さて、教会を出たあたりで日没。
スウェーデンは夕焼けが本当にきれい。
正直日本では見れないほど赤く染まる範囲が広くて美しい。
徐々に色がオレンジに変わり、沈むと紫に変わる。
美しいという単語がベスト。そんな空。

さて、日が沈みかけているのだが、これから面白いところに案内してくれるという。
ちなみにこれまで2日間ludvigといるのだが、彼の英語は少しこもっていて、正直聞き取れているのは話の6割くらいなのです。

ということで日が暮れそうなのにも関わらず、
隠れ家?どこいくのかな?みたいな感じで
何が何だかよくわからないままついていく。

さて、怪しさを感じ始めたのは
彼が道から外れて森の方へと足を進めたあたり。
あたりは一面雪。
歩くとスウェーデン渡航のために買ったスノーシューズにも雪が入ってくる。

小さい川を渡らなくてはならないのだけど、
橋がまるでイカダのようでスカスカ。
その上橋が雪に覆われてるからどこに穴があるのかわからない。
高いところとか危険なところはあまり恐れないタイプだけど、
落ちたら極寒の水の中だから
腰が引けながら渡った。

ようやくついた。歩くこと30分。
歩きながら話を聞いてるとどうやら防空壕を目指していたようで、
第一次大戦の戦火に備えてために作られたらしい。
日本の防空壕(の自分のイメージ)と違って、石造りで頑丈そう。
壕の大きさは肉まんで換算すると2万個くらいである。

ためらわず中に入っていくludvig。
彼にとっては子供の頃からよく知った場所なんだろうけど、
俺にとっては遠くスウェーデンの知らない街の道外れの森の中のしかも防空壕である。
f:id:shallowwell:20150301011221j:plain

しかもあたりは暗い。
素直に怖い。震えた。
橋を渡るときと同様に女々しさを発揮したけど、仕方なく入っていく。
中にはなぜか寝袋が5つほど置いてある。
壁にはよくあるスプレーの落書き。
f:id:shallowwell:20150301011332j:plain
だれかがこんなところで暮らしてるのかな。
犯罪のにおいがしてますます高まる恐怖。
Ludvigが進み続けるから俺も仕方なく着いていく。
何事もなく外にでれたけど、もしludvigが襲ってきたらどうしようかとか
そんなありえない最悪の展開まで想像するほど怖かった。笑

さて、そのあとはLudvigのお父さんの家に行く。
お父さんとお母さんは10年前に離婚したけど、
今は嫌い合っても愛し合ってもないため同じ町に別居してるらしい。
たまにご飯も一緒に食べるとか。

f:id:shallowwell:20150301011413j:plain

BTW,ところで、
今まで素晴らしく面倒見の良いホストファミリーに囲まれて素晴らしい景観の街で暮らしてきたけど、
同時に
これでいいのか
と違和感を感じていた。

そう、過ごしやすい温室で暮らしているが故に
中央アジアのようなクレイジーな刺激がないのである。

そこでこんな経験をすることにした。

みなさん、シュールストレミングをご存知だろうか。
これは有名な作曲家とかそんな立派なものの名前じゃなく、
Googleで「世界一臭い食べ物」と検索すると確実にこれがでてくる、そんなものの名前だ。
f:id:shallowwell:20150301011511j:plain
テレビでも紹介されてた、腐ったニシンが入ったあの缶詰めだ。
あれは実はスウェーデン発祥。

これにトライする。

スーパーでは手に入らなかったから、お父さんが買ってきてくれた。

まず缶を開けるに際して、家の中で開けると強烈な臭いが染み付いてしまう。
だから外で開ける。
しかも缶の圧力が極めて高いため、水の入ったバケツの中で開けないと顔面に飛び散ってしまう。

さて、開けよう。
開けた瞬間、
無意識に口呼吸になっていたが、鼻から空気を吸い込んでみる。
「ゔっ」
これが俺の第一声。
うっ じゃなくて ゔっ
である。

なんて言えばいいのか、この世のものとは思えない臭い。しかも強烈。
激しい汚臭があたりに広まる。
さて、開けたらこれを食べなきゃいけない。
f:id:shallowwell:20150301011555j:plain

ナンみたいなやつとジャガイモと一緒に食べる。
お父さんは美味しそうに食べる。

この世の人間とは思えないけど普通のスウェーデン人だ。
ひとまず皿にのせてから手をつけるまでに10分くらいかかった。勇気がいる。
一口食べる。
最初の瞬間の口当たりは刺身と同じ。
次の瞬間ゴムが腐りに腐ったような味が突撃してくる。
吐きそうになったけどこらえて噛み砕いて飲み込む。
残念ながら一口でギブアップ。
お父さんもさすがにそんなにたくさんは食べられないらしい。
保存すると部屋の中が大変な臭いになるからトイレに捨てることになる。
もったいないけどこれを作ったやつが悪い。悪意を感じる。

そのあと普通にソーセージとかチーズケーキとか頂いたけど、
部屋に臭いが充満しててとてもじゃないけど味わえなかった。

帰りはホストファミリーの家まで送ってもらった。
こっちで出会うスウェーデン人は本当に素晴らしい人たちばかり。
日本に招いたときに同じことができるかと言われると自信がない。
Ludvigはお金をためて彼女と日本に来るらしいからその間に自分磨きですね。

トナカイ(肉)マヌケ(船)鳴き声(人)

2/10火


昼間は暖かいけど夜はやっぱり寒い。
寒い帰り道によく食べてた肉まんが恋しい。
セブンイレブンはあっても当然肉まんなんか売ってない。

さておき、
今日はOxfordの寮でルームメイトだったLudvigがストックホルムまで来てくれるから1人で会いに行く。

彼に出会ったことでスウェーデンに興味を持ち、一度は行ってみたいと思うようになったのだ。
まさか一年足らずでスウェーデンを訪れて彼に会えるなんて思ってもみなかった。

駅で感動の再会。
ちなみに彼のガールフレンドも同行してきた。(1年前はいないかった笑)
いろいろな話を聞いたけど、今はレストランで働いていて将来はシェフになるらしい。

まずはスカンセン野外博物館へ。
言うなれば動物園と建築物の博物館のミックス。
f:id:shallowwell:20150301010319j:plain
実際にスウェーデン各地から伝統的な建物とトナカイやウルバリンみたいな様々な動物が運び込まれている。
f:id:shallowwell:20150301010412j:plain
f:id:shallowwell:20150301010439j:plain
やっぱりシーズンは夏。どこいってもシーズンは夏。
寒すぎて外に出してない動物もいたし、開いてない建物もあった。

それ故にとても閑散としてた。

ランチは、(今見てきた)トナカイ肉の
料理を食べられることに。
f:id:shallowwell:20150301010514j:plain
独特のクセがあるけど美味。
多分調理の仕方がうまい。
150KR(2500円くらい)するだけある。
...日本円に直すと本当に嫌になるな。笑


そのあとはvasa museum に行った。
 
スウェーデン人なら誰もが知ってるヴァーサ号という船にまつわる博物館。
この船の歴史がなかなかマヌケで面白い。
17世紀のスウェーデン王グスタフアドルフ2世は、三十年戦争に参加するために国の財産をつぎ込んで誰にも負けない最強の船を作った。
それがここに展示されてるヴァーサ号。
f:id:shallowwell:20150301010548j:plain
実際にこの船、一度も敵と戦って負けたことのない最強の船なのだ。
この船が処女航海の日を迎えると当然最強の船であるから華々しく盛大に祝われて出発することになる。
出発して帆を張る。
そこに一陣の風が吹いた。


...船は沈没した。
これがその船の全生涯である。
つまり、戦ってないから負けるはずがない。
強くするために大砲やらなんやらを詰め込みすぎてバランスが取れなかったようだ。

こんなにマヌケな歴史があってもいいんだろうか。笑

そして300年後、ある潜水士がこの船を見つけ、引き揚げることになる。
300年経っても見事に原型を留めていて、
95%がオリジナルらしい。
これはすごい。

そしてとてもでかい。
とてもでかい。
どのくらいでかいかというと、
スウェーデン人全員に一個ずつ配れるくらいの量の肉まんなら余裕で積めるサイズだ。

ただ、あんまり寝てない&昨日スケートした疲れが回ってきて
日本語の説明があっても内容が頭に入ってこなかった。
船のストーリーのMovie上映中に就寝(_ _).。o○

f:id:shallowwell:20150301010722j:plain

そのあとはLudvigカップルと別れて、Tobiasの妹の合唱会を見てきた。
f:id:shallowwell:20150301010649j:plain

みんな15歳らしいけど、とてもそうは見えない。
俺が持ってる中3の生徒とは比べものにならないほど成熟が早いみたい。
内容はracismについて。平等を訴える。最後にborn this wayも歌った。
200人くらいいて、準備不足感もあったけど、劇も交えて、ゴスペルの歌手も参加していて飽きることがなかった。


f:id:shallowwell:20150301010833j:plain
間食のハンバーガー(笑)

そのあとは、スウェーデン人のメンバーと待ち合わせてバー行く。

Falconってビール。確かデンマークの。これはよかった。
他にもチェコのスタロプラメンとか、スウェーデンのエリクスブルクとか飲んだけど
こっちにきてからビールがかなり美味しい。
日本のより苦みが弱いというのか、独特の苦みというのか。
いろんなのを試してみたいね。

そのあとはsecret placeに連れてってくれるとかいうからついて行くと、学生寮の集まるエリアについた。

待つこと5分。22:00。
突然オオカミの鳴き声が聞こえてきた。
否。
これは人の鳴き声()だ。
あらゆる方向から鳴き声が聞こえてくる。
スウェーデン人メンバーもみんな叫び始める。
よくわからないけど俺らもつられて叫ぶ。


...これはどういうことかというと、火曜日の夜22:00に勉強とかその他もろもろのストレスを発散するために夜な夜な叫び始める
というある地域の習慣があって、ちょうど今日がその日だったらしい。

面白かった。
日本にもこういうの広まれば中央線に飛び込む人も減るんじゃないかな
...っていうのは悪いジョークでした。

ちなみにこのあとtobiasが
「俺のバックはどこだ」
とか言い始め、バーに忘れてきたことが発覚。
無事見つかったからよかったけど
パソコンが入ったかなりでかいバックで、よく忘れるなと思ったけど俺も人のこと言えないからお互い様。
通じるものを感じていいパートナーだなと思った。笑

"古い街"ガムラスタンに行ったのさ

2/9 月


この日は旧市街ガムラスタンにMOSメンバーと行く。

集合の前に早起きして2時間ほどひとりストックホルム巡り。

スウェーデンはいくつもの島からなる都市だから、
当然その数だけ橋が必要になる。
そして俺は橋からの眺めが大好きだ。
今日はスウェーデンで一番長くて高い橋を訪れた。
f:id:shallowwell:20150301005558j:plain
その長さ約600メートル。
すごい高さ。
f:id:shallowwell:20150301005633j:plain
いい景色だった。

あと気になったのは、平日にも関わらず車椅子を押す男性が多いこと。
この日だけで女性1人に対して男性6人は見た
f:id:shallowwell:20150301005704j:plain

さすが高福祉の国、こういうところに日本との意識の違いを感じる。
ちなみに家ではお父さんも当然のようにお母さんと同じくらい家事をする。
朝飯の準備とか皿洗いとか。
むしろお母さんはお父さんの朝食を準備したりしないで完全に任せてるからね。

話が逸れたが、
ガムラスタンのgamlaには古い、stanには街
という意味があるように、
ストックホルムで最も歴史のある街だ。
ちなみに一つの島が街になっている。
f:id:shallowwell:20150301005739j:plain
雰囲気のある小路が入り組んでいて、とても素敵。
f:id:shallowwell:20150301005808j:plain
ガムラスタンについて大学の授業で調べまわったらしいAsaの素晴らしい説明とともに街を回る。

f:id:shallowwell:20150301005843j:plain

下の窓を大きくし、上の窓を小さくすることで遠近感によって家を大きく見せる工夫がされているとか。
f:id:shallowwell:20150301005918j:plain
国力の小さかった当時の人々の工夫がそこら中にある。
ちなみに建物に1630みたいに4桁の数字が書かれていてこれは建てられた年を表す。
すでに400年近く経っている建物がほとんど。
地震が多く木造建築が基本の日本では考えられない。

スウェーデンはデンマークとかつて仲が悪かったらしい。
それはスウェーデンを支配していたデンマークにたいして16世紀に反乱が起き、
鎮圧したデンマーク人がストックホルムでスウェーデン人の大量虐殺をしたからだそうだ。
スウェーデン人が晩餐会に呼ばれてやってくると急に扉が閉められ、
100人以上処刑されたという話は聞くだけでも恐ろしい。
と言うことで日韓日中同様に北欧でも隣の国同士で険悪な関係にあったらしい。今はどうなのか。
簡単に歴史を調べて振り返るとと、19世紀の汎ゲルマンや汎スラブ主義に北欧が飲み込まれそうになった時に、
北欧諸国では汎スカンジナビアン主義が盛り上がって団結感が生まれていったとか。
Asaは今は仲悪くないって言ってたけど
ちょっと面白いから会ったスウェーデン人みんなにデンマークをどう思うか聞いてみようかな。


今日は月曜日で博物館が空いてなかったので、王宮はまた今度に回す。

日本の漫画がたくさん置いてある本屋もあった。ここはサブカル系Swidishには人気の本屋なようだ。
日本語のものもあったからつい一冊立ち読みしてしまった。笑

あ、そろそろNARUTOの最終巻でるのかな?笑

ランチはサンドイッチ。
一番安い月曜メニューの、ツナのバゲットサンド(49KR.800円)
f:id:shallowwell:20150301010030j:plain
日本なら半分じゃなくて丸ごと出てくる値段。笑

そのあとはディナーまで時間があったのでスケートをすることに。
f:id:shallowwell:20150301010107j:plain
ちっちゃい頃に3回くらいやったことがあったけど、こんなに下手だとは思ってなかった。笑
延々2時間足が痛くなるまで練習して、ようやくまともに滑れるようになった。
ここにはもっかい来て日本に帰ったらドヤ顔で滑れるようになりたい。

ディナーはTGIFridayというアメリカンスタイルのレストランへ。
日本にはなさそうなサーモンケサディアという料理を頼む。
f:id:shallowwell:20150301010140j:plain
スウェーデンのビールも頼む。
f:id:shallowwell:20150301010205j:plain
少し薄めな味だけど、俺にはちょうどいい。かなり好きだ。
ドイツで飲み比べるのも楽しみだな。

一昨日誕生日を迎えた矢口へのサプライズをしたりして、
かなり盛り上がった。
f:id:shallowwell:20150301010237j:plain
楽しかったなー。

ファミリーのお も て な し



2/9 日

今日はホストファミリーが1日のプランを立ててくれた。

午前はなんとしてもやりたいと強調した
クロスカントリーのスキーをやることに。


ダウンヒルのスキーは日本でよくやるけど、クロスカントリーは初めて。
板はダウンヒルより細くて長い。
ストックも長い。
夏場はゴルフ場になっている平地へ行ってやる。
平地を進んだり、坂を登ったり降りたり。

やってみると板が細いからバランスをとるのが意外と難しい。
何度か転びながら進んでいった。


下り坂を降りる時これまた難しいんだけど、
ダウンヒル経験者にはお手の物。
普通の初心者には難しいらしく、ここはかなり褒められた。笑

周りの自然が静かで平和だからかなり気持ちいい。
とても楽しかった。

でも若い人にとってはやっぱダウンヒルより刺激が少ないかな。
最近若い人はもっぱらダウンヒルだってお母さんが言ってた。
俺も趣味にしてやるなら年とってからかな。笑

そのあとはドロットニングホルムというスウェーデン王が住む宮殿へ。
ここは世界遺産で、かなりきれい。

なんでも、フランス好きだった王

がベルサイユ宮殿を真似して作ったらしい。
確かに似ているけど、サイズは1/5くらいかな。

中国文化好きの王が18世紀に作った建物も庭にあった。

本物よりもよりカラフルで色使いがかわいらしい感じ。
当時のエキゾチックなアジアが

一部の欧州人にとって憧れの対象であったことを感じた。


そのあとは体を温めにカフェへ。
ホットチョコレートとクランベリージャムを添えたワッフル。
こっちのお菓子はかなりふんだんにクリームが使われている。
毎日食べたら確実に太るやつだね。

そのあと、家帰ってまた少し食べ、
ABBAのミュージアムに行った。
親が興奮しそう。
ABBAについては世代の違いもあってほぼ無知だったけど(グループじゃなくて女性ソロだと思ってた)、
歴史を一から学べて興味が湧いた。
ABBAって実はスウェーデンのグループで、
メンバーが夫婦のツーペアだったとか。ちょっと気がしれない。笑
離婚して解散したとのことです。
結構体験型だった...笑

それにしてもものすごいエネルギーを感じるグループ。
ひとまず日本に帰ったらマンマミーア見よ。

そのあとは家に帰って夕食。
なんかうまそうな肉を焼いてたのに
出来上がる頃に
「やっぱ魚にするわ」
って言い出して巨大な鮭を焼き始めるお母さん。


あの肉どこいったのかめちゃくちゃきになる。

やっぱりもともとの味が全体的に薄めに作られていて、自分でソースをかけて食べるスタイル。
サワークリームしかなくて野菜には合わなかった。

個人的にハマったのはニシンの缶詰め。
サワークリーム漬け
マスタード漬け
酢漬け
の3種類があったけど、どれもめちゃうまい。
ご飯に間違いなく合う。
これは持って帰りたい。

デザートはたっぷりのフルーツ。
やっぱりwithクリーム。


このあとはお母さんが日本に旅した時の思い出の品を引っ張り出してきたから、日本について色々話した。
お母さんほんと日本大好きでありがたい。
春に来るTobiasのためにも自分の家の場所とか教えてあげた。
果たしてちゃんと迎えられるのか。笑

明日はぐっすり寝られるといいな。

ヨーテボリ 歩いて26000歩 (五七五)


2/7土

相変わらず時差ボケ直らず、5時に目覚める。
一人旅の計画してたら7時半になってて眠くなって二度寝。

9時に起きてご飯食べて出発。

昨日マレーシア人にオススメされた島に行こうとしたが、
波止場までガタゴト30分かけて行って
船があんましないことが発覚。

結局時間がないからそのまま引き返した。
何しに行ったんだ、笑

スウェーデン名物のセムラっていうお菓子を買ってみる。
f:id:shallowwell:20150209022018j:plain
約250円。
まあ美味しいけどスゴいクリームの量。

そのあとは自然史博物館へ。
これはそんなに面白くない。
ほぼスウェーデン語でわかんないし、
オックスフォードで5回くらい行ったから目新しくなかったね。


次はuniverseumという水族館と動物園のミクスチュアワールドへ。

いろんな種類の魚がいて面白かったけど、
これも日本で見れそうな感じ。

f:id:shallowwell:20150209022323j:plain

クソ暑い熱帯ゾーンにいたかわいいキツネザルみたいなやつ。うまく撮れず。

水族館と動物園はどこも世界中のを紹介してるが故に目新しさがないね。


そのあとは一泊で一緒に帰る隆弘と行動。
彼の着眼点が素晴らしく、
モダンアートの美術館とか

f:id:shallowwell:20150209022617j:plain


河畔の公園とかなかなか行かなそうなところを見てきた。

f:id:shallowwell:20150209022718j:plain

石投げて氷を割る遊び


市場に行って食べたいものを食べようとしたけど、
市場が日本でいうキノクニ屋みたいな感じで
庶民向けというよりは富裕層、観光客向けな感じ。
魚も少なかったなぁ。
美味しかったのは、
キュウリ、ヨーグルト、ニンニクのクリームソースをパンにつけてたべるもの。

f:id:shallowwell:20150209022800j:plain

一見謎な組み合わせだけどこれがうまくマッチしてた。

面白いトイレ発見

f:id:shallowwell:20150209022847j:plain

日本人はこんなトイレには相当焦ってないと入らない気がする。

そのあとは昨日気になってた高台の教会へ。
このときすでにトラムの24時間パスが失効してたけど、
チェックされないからいいやと思って無賃乗車。

...そこに突然現れたのが鉄道会社の監査人2人。
彼らは人々のチケットをチェックし始める。

有効なチケット持っていないために焦る俺。
迫り来る監査人。
もう逃げられない。
そう悟った俺仕方なくさもありげに無効のパスを提示する。
当然、使えるはずがなく顔をしかめる監査人。
あっ、使えないの?とごまかす俺。

結局26KR(450円程度)の切符を買うことになった。

憔悴して車内券売機に硬貨をねじ込もうとして上手くいかなかった時には
いつぞやのカザフスタンでの出来事がフラッシュバックした。笑
詳しくは下の記事参照(やってみたかった笑)

ということで、教会まで来ていい景色が見られたものの、

f:id:shallowwell:20150209023003j:plain

f:id:shallowwell:20150209023121j:plain

もうトラムには死んでも乗らないと決めた俺は歩いて中央駅まで戻ることに。

来る分にはよかったものの、歩いて一時間もかかった着いた時にはもう足を引きずってた。疲れた。

18:30の高速列車でストックホルムへ戻る。
話してたら行きよりはるかにすぐ着いた。

家に着いて歩数計見たら26000歩で記録更新。
よく歩いたなぁ。